防音のお陰

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住宅ローンの返済をしながらだと、お金を貯めるのは容易なことではない。
私、「たまには旅行に行こうよ」
妻、「ダメ!リフォーム費用を貯めないといけないの」
私、「大事に使えば、リフォームなんてしなくて良いよ」
そう思っていたのだが、大事に使っていても、築年数が10年過ぎた頃から家にガタが出始めた。
私、「お金は幾ら貯まってるの?」
妻、「言わない」
私、「教えてくれないと、リフォームの計画が立たないだろ」
妻、「教えない」
妻が頑なに教えてくれないのは、お金が幾ら貯まっていることが分かると、私が無駄使いするから。
私、「何処をリフォームするつもりなの?」
妻、「お風呂と貴方の部屋」
私、「僕の部屋はリフォームしなくて良いよ、その代わりにお小遣いをちょーだい」
妻、「ダメ」
最新式にリフォームされたお風呂は、銭湯並に寛げる。サウナ機能も付いており、運動が苦手な私は浴室でダイエットをしている。
私の部屋は、見た目はさほど変わってないが、部屋が若干狭くなった、なぜなら、壁を防音にしたから。
リフォームされた自分の部屋から妻の部屋に行くと、メッチャ騒がしく感じる。
私、「子供達がうるさくないか?」
妻、「私は子供達と一緒でも平気」
長年生活を切り詰めて妻がしてくれたリフォームは、全て私のため。
防音が整った部屋は静かなのだが、寂しくて眠れない。
子供達が寝ているかもしれないため、スマホで妻に連絡すると、私の部屋に来てくれた。
妻、「眠れないの?」
私、「うん」
その日は、ぐっすり眠れたのは、久しぶりに夫婦の営みをしたから。防音のお陰で、激しい営みでも、子供達に気付かれずに済んだ。