遠方の親族の家を片付けた体験談〜大量の不用品と向き合って学んだこと
- 2025.08.25
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先日、少し遠方に住んでいる親族が高齢者向けの施設に入居することになり、その住まいの片付けを手伝う機会がありました。普段なかなか会う機会もなかったため、家の状況も詳しくは知らなかったのですが、実際に足を踏み入れてみると、想像を絶する量の「モノ」で溢れかえっていました。それは、長年少しずつ溜め込んでしまった結果なのでしょう。
まず直面したのは、どこから手をつけて良いのか分からないほどの雑多な荷物でした。衣類、食器、書籍、趣味の道具、そして何に使っていたのかもはや不明な細々とした雑貨類。それらが部屋の隅から隅まで、時には天井近くまで積み上がっている箇所もありました。明らかにゴミと思われるものも多く、それらを分別し、袋に詰めていくだけでも数日を要しました。
特に大変だったのは、大型の家具や家電製品の扱いです。冷蔵庫や洗濯機、古い型の大きなタンスなどは、私一人ではとても運び出せません。自治体の粗大ゴミ回収の手続きも調べましたが、申し込みから実際の回収日まで時間がかかること、また指定場所まで自分たちで運び出す必要があることが分かりました。結局、いくつかの不用品回収を専門とする業者に見積もりを依頼し、その中の一社にお願いすることにしました。費用は決して安くはありませんでしたが、分別から運び出しまで一括して行ってくれたため、時間と労力を大幅に節約できたのは事実です。
片付けを進める中で、まだ使えそうな日用品や衣類も多く見つかりました。これらは、ただ廃棄するのではなく、リサイクルショップに持ち込んだり、知人に譲ったりすることを考えました。少しでも誰かの役に立てればという思いと、廃棄する量を減らしたいという気持ちからです。しかし、それらを選別し、清掃し、運搬する手間も相当なものでした。
この一連の作業を通して痛感したのは、物を安易に増やさないこと、そして定期的に整理整頓する習慣がいかに大切かということです。また、自分自身や家族が将来的に困らないよう、元気なうちから少しずつ身の回りの整理を進めておく「生前整理」の重要性も身に染みて感じました。今回の経験は、私自身の今後の生活や物の持ち方について深く考えさせられる、貴重な機会となりました。
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