生き物として扱う

NO IMAGE

塗装する物は、プチリフォームも兼ねて、合板にしてみました。いわゆるベニヤですが、国産材を使っていた祖父母宅の床材のみならず、知人宅は、表面に天然木の薄板をつき板合板などで二次加工していない普通合板の床材で、こちらも塗装し直しました。普通合板は、その使用場所に対応して一般的な普通合板、構造用合板があるようでした。その品質は、貼り合わせに使われている接着剤の耐水性に左右されることになるので、使用環境を考えて選択されています。なので、その使用環境を考えた塗料を選び、丁寧な塗装作業が必要でした。今回は、知人宅では汚れなどが目立ち、なかなか汚れが落ちず、下処理が難しいものだったので、木肌を隠して塗りつぶすクローズポア塗装を行いました。本当なら、祖父母宅のように、木目を生かして透明仕上げが理想だったのですが、物を落としてへこんだ部分もあって、パテで埋めたりしたので、木肌を隠すのが望ましいと判断しました。漆塗り体験もしたことがあり、とりあえず、アクリル系エマルジョンパテによる下地調整をしてから、合成樹脂調合ペイントを刷毛塗りしました。素人が行う塗装なので、木材について熟知していません。住宅塗装に詳しい業者いわく、住宅内部に使われるカウンターの天板の片面だけ塗装した場合、分厚い天板が容易に反ってしまうこともあるようで、生き物だと言いました。呼吸している、そうした考えで塗装することがプロの作業なのだそうで、勉強になりました。